「2040年に甲府の人口を20万人から40万人に」という
語呂合わせと夢を本気で実現する意気込みで名付けました。
「2040年に甲府の人口を20万人から40万人に」という語呂合わせと夢を本気で実現する意気込みで名付けました。
建築士の立場で山梨のまちづくりを考えた提案です。
行政が発表する街づくりの総合計画とは異なる視点で
県外や国外の事例を参考に現在の課題の解決になる方法を
『見える化』して提案という形でまとめています。
建築士の立場で山梨のまちづくりを考えた提案です。
行政が発表する街づくりの総合計画とは異なる視点で県外や国外の事例を参考に現在の課題の解決になる方法を『見える化』して提案という形でまとめています。
こちらは、これまでにまとめたSTEP1からSTEP4までのPROJECT資料です。画像をクリックすると全ページ閲覧可能です。
盆地の資源を活用した『信玄堤化構想』を提案
リニア新駅と甲府市中心街とのアクセスを構想
盆地の資源を活用した『信玄堤化構想』を提案、リニア新駅と甲府市中心街とのアクセスを構想
都市計画上、各々のエリアを地域地区でコントロールすることも大切ですが甲府市、甲府盆地のようにスプロール化した既存市街地では創り出す景観で環境整備を行っていくことが必要です。計画道路と公園緑化等でダイナミックに地域を変えていくことができれば理想的かもしれませんが、経済状況や個人の権利も考えるとなかなか上手くいかないのが現状です。
プロポーザル1で荒川沿いをアクセス道路に利用することを計画していますが、人口が進んだ場合、新規に緑化公園を整備するより、山梨県民としては「信玄堤公園」を荒川に創ることを提案します。
地下鉄等に相当する大量輸送型の都市軌道系交通(ラピッド・トランジット)を軌道ではなくバスを用いて実現した輸送システムを指す。
形態は常設の専用バスレーン、もしく専用道か高架道を有し、一般道・一般レーンの通行速度状況(渋滞等)の影響を一切受けることなく、都市域で定時運行による大量輸送を実現する。
荒川沿いに専用道路を整備して新しい公共交通システムの「背骨」に市内の重要なポイントを繋ぐ「あばら骨」を整備。
既存市街地の資源を活用した『マドリッド・リオ化構想』をベースに
グリーンリノベーション(緑によるまちづくり)の提案
既存市街地の資源を活用した『マドリッド・リオ化構想』をベースにグリーンリノベーション(緑によるまちづくり)の提案
2040プロジェクトステップ2では甲府市中心街活性化に取り組みます。
リニア新駅周辺はこれから確実に良くなりますが、甲府駅とリニア駅間約8km。この距離は東京駅から新宿駅までにあたります。たとえ人口が増えても、より良い形で開発することは難しく、同じような開発では単なるスプロール化が進むだけです。現在の甲府市中心街が性格を明確にした活性化により魅力的なエリアにすることが出来れば、リニア新駅周辺と差別化や住み分けが可能になります。リニア新幹線や中部横断道、富土山世界遺産登録等のファクターをより前向きに考えると、リニア周辺エリアの開発はそれなりに進みますが、甲府市中心街はこのまま放置すればもっと酷いことになりかねません。しかも既存の施設や権利の調整を含む中心市街地の活性化には時間が掛かります。リニア開通を見据えてこれは今から始めなければなりません。
歴史もあり、社会的なインフラも進んでいる甲府市中心街が魅力的なエリアにならない限り、世界一美しく住み良い地域には成りません。
可処分所得や可処分時間の多い大人をターゲットにすべきと考え、大人が買い物や食事、エンターテイメントなどを楽しめる落ち着いたヨーロッパの旧市街の様な町を目指します。その為にお城エリアの歴史的景観を楽しむ甲斐遊路の整備や中心街の商業施設を緑で満たすことにより「世界一美しい市街地」を目指す(グリーンリノベーション甲府)を提案します。
長い時間を掛けて形成された市街地のハードを再開発の手法で根こそぎ変える事は今の甲府の中心街には無理です。 空き地や駐車場も含め建物の壁面緑化やグリーンツールの普及で温暖化対策の一翼をも担い、歩いて楽しい大人の町を提案します。
空き店舗が多く人通りの少なかった裏道の商店街通り「オリオンイースト」。タイル張りが印象的だった通りも工事の繰り返しでむき出しになったアスファルトが暗い印象でした。2040メンバーが集まって現地調査から始まり、得意の図面起こし、何でもできてしまうメンバーなので塗料の調合、キッチンスポンジでタイル模様を作ってしまう発想も建築士ならでは。
また、古材プランターを30個用意し、オリジナルプレートを付け緑化ポットを製作。オリーブやアカシア、フェイジョアにベリーと目で楽しめる植栽を丁寧に植込みました。商店街、甲府市の発展を祈りながら、心と愛を込めて丁寧に作業し、オリオンイーストは明るく生まれ変わりました。
甲府盆地全体のグラウンドデザインを考え
リニア新駅と甲府駅間の地域資源である荒川河川敷等を活用した
『Mid・Rio』(ミド・リオ構想)を提案
甲府盆地全体のグラウンドデザインを考え、リニア新駅と甲府駅間の地域資源である荒川河川敷等を活用した『Mid・Rio』(ミド・リオ構想)を提案
ステップ1、2の提案を通じて私達が学んだことは、長期的な視点によるビジョンと、そのビジョンにそった具体化出来るアイディアの組み合わせにより地域を動かす事が出来るかもしれないという可能性です。
ステップ3ではリニア中央新幹線開通による新駅と現甲府駅を結ぶ新しい都市軸を整備し、それに連なる地域特性を生かしたクラスター型パイロットプランによる開発を構想しました。
Mid-Rio(ミドリオ)は中央、中間を意味する「ミドル」とスペイン語で川を意味する「リオ」を合わせた造語で、甲府盆地の中央部を横断する緑に囲まれた河川公園という意味があります。
スペインの河川公園「マドリッドリオ」は、市の周りのセンレス川約10キロにわたってR30と言う高速道路を地中化して作った河川公園で、5年間という短期間で整備されました。経済状況が良くないスペインにおいて費用が掛かりすぎたという批判もあるようですが、私達が視察に行った土曜日は市民であふれていて、市民に愛されている様子がとても印象的でした。
これからの地域活性化は、大型商業施設を整備する事でなく、少し時間は掛かるかも知れませんが、景観を含む環境整備を行う事によって地域の地力(価値)を高める努力こそが未来のために必要だと考えます。
ぶどう棚緑化による『市街地景観形成構想』を提案
甲府市中心市街地活性化に取り組んだSTEP2では、市街地緑化をテーマに掲げ、「グリーンイノベーション甲府」を提案し、その事が起因となり「オリオンイースト緑化プロジェクト」を行い、環境景観美化による実践活動にも取り組んで参りました。
私達はこれらの活動や経験を通じて、地域の活性化は「その地域に合った地道な環境景観美化活動」が有益であり、それには(経済・人員・適切な手法等)官民が協力して取り組む事が必要だと強く感じました。
葡萄による「駐車場緑化、壁面緑化、ランドマークに合わせた緑化」等、単なる環境景観美化の為だけでなく、温暖化対策、延いては観光資源としても寄与する事を目標とし、山梨の特色を前面に押し出した「ぶどう緑化による景観形成」を官民協働で取り組むことを提案致します。
ぶどう緑化「山梨ならではの風景を甲府中心街で」苗木からツルが伸び緑の葉があふれ、秋にはぶどうの実がたわわになっている。そんな光景を思いながら甲府市中心街を歩き、緑化できる場所を探し意見交換しました。メンバーの自宅で大事に育てられ大きく成長した苗木をオリオンイーストと談露館に植え替えました。
A.グリーンカーテン
B.ぶどう棚休憩スペース
C.ぶどう棚ゲート
D.プランター
E.駐車場緑化
F.グリーンアーケード
信玄公の銅像との写真を撮る観光客が多いがので後ろの立体駐車場が隠れるように配置
中庭や道を利用する人々に木陰を提供
街中に面積を占める駐車場を都市緑化と地域景観に利用
1
A.駅前信玄公像の背景
2
B.甲府駅南口広場にぶどう棚休憩スペースを
(駅前に特色ある景観を)
3
A.甲府駅東高架陸橋をぶどう緑化に
(甲府ファーストインプレッションを鮮やかに)
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B.甲州夢小路東、東京ガス南通路をぶどう緑化
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C.サドヤワイナリー入り口にぶどう棚ゲートを
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C.平和通り、8番街の店頭入り口ぶどう棚ゲートを
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D.平和通りバス停上部をプランターゲートで
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C.県庁西玄関にぶどう棚ゲートを
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B.議会東側内庭にぶどう棚を
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B.旧館東側内庭にぶどう棚を
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B.県庁本館前噴水廻りにぶどう棚を
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A.防災新館南側にグリーンカーテンをぶどうで
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B.防災会館南側テラスにぶどう棚を
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A.県職員駐車場をお城の景観の為にぶどう垣根で
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E.スクランブル交差点の駐車場をぶどう棚緑化で
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C.ココリ店舗フロントにぶどう棚ゲートを
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E.建設業会館駐車場をぶどう棚緑化で
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B.ココリ南側駐車場をぶどう棚緑化で
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F.オリオン通りをぶどう棚アーケードで
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C.中銀本店駐車場入り口をぶどう棚ゲートで
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B.甲府市役所東側デッキ上部にぶどう棚を
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E.甲府市役所南側駐車場をぶどう棚緑化で
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E.古名屋ホテル西側駐車場をぶどう棚緑化へ
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F.春日通りをぶどう棚アーケードに
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E.中心街駐車場ぶどう棚緑化へ
2017年9月県庁防災新館新南テラスにぶどう棚設置案を作成し、県に提案。2020年3月実施となり、設計及び監理を行い・完成しました。将来は、もっとぶどう棚が広がり収穫イベントや街中ぶどう棚のブドウでワインを作って楽しみ、ぶどう棚が甲府の街中景観のシンボルの一つになると良いと考えます。
コロナ禍の山梨における「緑の中の新しい生活」に対する『山梨モデル構想』を提案
体験したことのないコロナ感染症により日本中、いや世界中が浮き足立っています。
そんな中、山梨は何をすれば良いのか、20年以上続く停滞と人口減は止まりません。何もしなければただ沈んでいくだけですが、コロナ感染症はこんな山梨の状況にもう一度考えるきっかけを与えてくれています。
「新しい生活様式」に対応する地域づくりを行い、移転移住を受け入れ首都圏との適正な役割分担を担わなければなりません。そこで私達MAP2040-STEP4では山梨のエリア特質を抽出しモデルプランを作成しました。
ウィズコロナの時代、「緑の中の新しい生活を創る」を具体化して、県民や移転移住者にとってより良い形の山梨を構築する為には、関係機関、諸団体を集めて「ウィズコロナの時代連絡協議会」を開催し各団体が持っている情報の共有、データーの分析などを行い、具体化を促進する為のネットワーク組織の可能性、問題点の抽出を行い、その議論を踏まえて官民協働のネットワーク組織を立ち上げ積極的に誘致活動することが必要です。又乱開発スプロール化に対しての山梨ガイドラインの設定なども同時に考えるべきです。
2011年から活動を続けてきた「2040プロジェクト」の10年の歩みについての展示、ワークショップ、パネルディスカッションを行いました。
お越し頂いた皆様ありがとうございました。